真っ昼間にスローシャッターを切る場合、真っ黒なND400フィルタを使用する訳
ですが、ファインダーは真っ黒で、周りは日焼けしてしまう日差しの強さ。
それじゃ構図なんかわかんないって状態です。
・フィルタを外して構図して、
・ピントを合わせて
・フィルタを装着して露出決めて
・撮影しましょう。
横着したら、ダメですよ?(笑)一枚一枚、丁寧に撮ることです。
露出は、カメラの露出計を見つつ、マニュアルで決めましょう。
その際、ファインダーシャッターのある機種ならシャッターを閉じて下さい。
ファインダーシャッターが付いてない機種なら指でファインダーを閉じても
OKです。ファインダーから入る光の方が圧倒的に多いので、そうしないと露出
計が正しく働きません。
コツは、明るめに露出を出すことです。機種にもよりますが、私の場合は、+
0.7EV程度です。
ND400は、減光が激しい為、高い波長の光がおおく減少する傾向にあります。
つまり青い色が少なくなるわけです。結果、全体的に赤く写ります。
ですから、JPGでの撮影ではなく、RAWでの撮影を行う事をおすすめします。
残念ながらホワイトバランスをオートにしてもあまり良い結果にならないので、
現像時にホワイトバランスを調整するほうが良い感じに仕上がります。
スローシャッター(ロングシャッター)での撮影は、丁寧に撮っていない写真
はよくわかります。三脚を使用しても、ちゃんと設置、操作していないと簡単に
ブレます。「このレンズは描写が甘い」とか仰ってる方の写真はほとんどがブレ
による"失敗写真"です。実に恥ずかしい事です。
シャッター時間にかかわらず、このような水平線の入るような写真の場合、
かなら水平をきっちり出して下さい。頻繁に水平の出ていない風景写真を見る
ことがありますが、風景写真として論外であるという事を覚えておいて下さい。
たまに、傾けて撮って、「味とかテイスト、作風」とか仰ってる方がいらっし
ゃいますが、それ以前の問題です。
どんな世界にも言えることですが、崩しの美学は、崩すことの出来る基本を身
につけている事が前提です。
レンズのやカメラの性能や出来を論じる前に、論じることの出来るだけのモノ
を身につけましょう。
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